【保育博ウエスト登壇レポート】せんせいトーク活用で変わった職員同士のコミュニケーション

コドモンの取り組み 保育

コドモンは、2025年7月16日(水)〜17日(木)にマイドームおおさかにて開催された「保育博ウエスト2025」に出展いたしました。当日大変好評だった業務連絡ツール「せんせいトーク」に関するセミナーについて、開発担当である佐伯と、「せんせいトーク」をご活用いただいている大阪府大阪市の「大阪宰相山保育園」 園長の小林ゆりか先生、兵庫県明石市の「りぼんi保育園」園長の﨑嶋克治先生にお話いただいた内容をレポート記事にまとめました。

▼登壇者

    小林ゆりか先生         﨑嶋克治先生          佐伯遥馬
   大阪宰相山保育園 園長      りぼんi保育園 園長       株式会社コドモン

朝夕の引き継ぎがスムーズに。保護者からの信頼も高まった

佐伯:「せんせいトーク」は、保育施設の方から「職員間のコミュニケーションに困っている」という話をうかがったことがきっかけで開発に着手しました。
先生方の園では具体的にどのような課題を感じていらっしゃいましたか?

小林先生:うちははじめ、プライベートのコミュニケーションアプリを使ってグループをつくろうかなと思ったんですけれども、若い先生方からは「プライベートなツールはあまり使いたくない」という意見がありました。そこで、とある業務用のツールを使うようになったのですが、30人以上登録する場合は有料になってしまうようで、それは困るなと思っていました。

﨑嶋先生:うちも小林先生と同じようにプライベートのコミュニケーションアプリを使っていましたが、やっぱりプライベートと仕事用のツールはわける必要を感じていました。
また、当園は7:00から20:00まで、土日祝日も開園していて、パートタイムで短時間勤務の方や、土日だけ勤務する先生がいらっしゃいます。そのため、全員に同じ情報を共有するのが難しく、誤解や認識のずれが生まれてしまうことが課題でした。

佐伯:開園時間が長いことでコミュニケーションの取り方が難しくなったり、職員の人数によってコストがかかってしまったり。それぞれ課題があったのですね。
お二人の園では今回「せんせいトーク」の実証実験にご参加いただきましたが、実際に使ってみていかがでしたか?

﨑嶋先生:そうですね、使い勝手に関しては、プライベートのコミュニケーションアプリと同じような操作感なので、若い先生から年配の先生までスムーズに導入できましたね。
あとは、職員から「聞いていない」「知らない」などといったネガティブな発言が減ったように感じます。課題に感じていた情報共有において、誤解や認識のずれが一気に解決したなと感じております。
ポジティブな意見や職員同士の会話が増えたことによって、園全体の雰囲気もすごくよくなったなという風に感じています。

小林先生:私の園ではせんせいトークで、全職員のトークや各クラスのトークなど、グループを作成して活用しています。個人のチャットツールのアカウント交換をせずに連絡を取り合えるようになったのがとてもよかったですね。

一番効果を感じているのは、朝受け入れた先生と夕方の先生、翌朝の先生の間での情報共有がスピーディーになったことです。例えば、前日に子どもが怪我をしてしまったとき、クラスの先生同士ですぐに情報が共有できるようになったことで、翌朝担当の先生が保護者に「昨日どうでしたか? 」と保護者に聞くことができるようになり、保護者の信頼も得られているなと感じています。

佐伯:せんせいトークを通じてリアルタイムで情報共有ができるようになったことが、保護者支援や保護者からの信頼感につながったんですね。

アプリ内で気軽に研修受講。保育の向上につながる手応え

佐伯:職員の離職の主な原因は、人間関係の問題だという調査結果もあります。園がコミュニケーションを大切にすることが、職員の定着にもつながると感じます。

他にも「ここがよかった」という点があれば教えていただけますでしょうか?

小林先生:せんせいトークの「掲示板機能」でシフト表を共有することで、職員の仕事をひとつ減らすことができたと思っています。
これまではシフト表を紙に印刷して、園内に掲示して、それを各々が写真に撮っていたのですが、せんせいトークの掲示板に表示することでいつでも確認できるようになっています。

佐伯:ありがとうございます。印刷する手間もなくなり、ペーパーレス化につながるというメリットもありそうですね。﨑嶋先生はいかがでしょうか?

﨑嶋先生:そうですね、せんせいトークのアプリ内でコドモンカレッジ(保育オンライン研修サービス)の研修動画が見られるのはいいですね。今後は、動画を活用して知識を共有したり、保育の質を高めることにつなげていきたいと考えています。

佐伯:ありがとうございます。 コドモンカレッジは「保育の質を高めるために、自己研鑽として研修を受けられるような場をつくりたい」という思いで開発しましたので、このように活用いただけて嬉しいです。

施設を超えた保育者同士の交流の場を。せんせいトークの今後の展望

佐伯:現在、せんせいトークは施設内でのコミュニケーションをメインにサービス提供していますが、今後は、外部の施設ともやりとりができるコミュニティ機能の開発を考えています。
例えば複数の施設を運営している法人さんからは、「園長同士で会話したい」というお声や「メールで送っている園長会の案内をせんせいトークで送りたい」という話を聞くことがあります。

せんせいトークのコミュニティ機能では、法人内の別の施設との連絡を簡単に取ることができたり、地域の中の園長先生同士や1歳児のクラス担任同士が交流できたりする形を考えています。いずれは、全国の保育施設とつながる機能などもつくれたらと構想しています。

お二人はご自分の施設以外とつながることができる機能があったらいかがでしょうか? 活用のイメージは湧きますでしょうか?

小林先生:うちの法人は7園ありまして、今は別のツールやメールを使って情報共有をしていますが、全園がコドモンを使っていますので、せんせいトークが活用できれば今よりもさらにスムーズに情報共有できるようになるのではないかなと期待しています。

﨑嶋先生:当園は企業主導型保育園で1園しかなく、法人内での情報共有などができないので、他園の情報が届かず孤立してしまう不安があります。そのため、地域のつながりをつくる必要は強く感じています。せんせいトークで近隣の施設とつながったり、自治体とも情報のやり取りができたらありがたいですし、使ってみたいなと思います。

佐伯:ありがとうございます。今後より範囲を広げて、例えば北海道と沖縄など保育環境が異なる先生同士が交わることで新しい気づきを得られるようなコミュニティをつくれないかと構想しています。

コミュニティ機能の他にも、行政からの通達をコドモンで読み解いて、せんせいトーク内で提供できる機能なども考えています。こちらについてはいかがでしょうか?

﨑嶋先生:行政からは、何十ページもある資料が年度ごとにくるのですが、すべてを把握するのは難しいので、まとめていただけるのはありがたいですね。

小林先生:私も「また来たか」と毎年思います(笑)。例えば補助金などの案内だと、申請の締め切りに追われる中で膨大な量の資料を読まなければならないので、それを要約してもらえるのはすごく助かります。

佐伯:行政からの情報の読み解き機能については、お二人の言葉からも期待を感じたので、私も頑張ってこの機能をつくっていきたいなと思った次第です。

これからせんせいトークを通じて、職員のみなさまのコミュニケーションを促進するお手伝いはもちろん、保育者同士が知識やノウハウをシェアできる場所をつくることで、地域の、そして日本全国の保育の質が上がっていくような未来を目指せたら嬉しいです。

本日はありがとうございました。

業務連絡ツール「せんせいトーク」について

改めて「せんせいトーク」とは、職員同士の情報共有やチームワークを高める「業務連絡ツール」です。詳細資料をご希望の方は、下記フォームよりお問い合わせください。

詳細資料を希望する

そのほか関連ページはこちら

「せんせいトーク」の詳細を見る
開発の背景について知る
「リアルタイムの情報共有で月40時間の業務削減。全員に情報が行き届くことで園内の雰囲気がよくなりました【せんせいトーク導入事例】」の記事を読む(りぼんi保育園さませんせいトーク導入事例)

コドモンの取り組みの記事

記事一覧をみる

NEW

新着記事