こども家庭庁が主導する「保育ICTラボ事業」は、保育現場の業務負担軽減、保育の質向上、そして働きやすい職場環境実現を目指し、ICT活用によるロールモデルを全国に創出し、その成果を広く展開する取り組みです。
株式会社コドモンは、茨城県つくば市および大阪府豊中市と連携し、自治体・保育園・事業者が三位一体で取り組む実践的な支援モデルの推進に精力的に取り組んでいます。
つくば市が取り組むこの「巡回支援」は、こども家庭庁が主導する「保育ICTラボ事業」の3つの柱の一つである「ICTに関する相談窓口・人材育成」の一環として位置づけられています。ICT導入に関する技術的なサポートや、ICT活用の伴走支援を行うために、ICT化を支援する相談員が各施設を訪問します。
つくば市の「巡回支援」は、これからICTを導入予定の園、あるいは既に導入しているものの「本当に効果的に活用できているのか」「本当に使いこなせているのか」といった不安や悩みを抱える園の声に寄り添う取り組みです。
保育ICT導入に関する技術的なサポートや、ICT活用の伴走支援を行うために、ICT化を支援する相談員が定期的に各施設を訪問します。ICTの導入検討から活用面まで各園の状況に合わせて個別支援を行います。現場の大小さまざまな質問や不安に“顔の見える関係”で丁寧に向き合いながら、自主的なICTの導入検討、活用推進を目指しています。
さくら学園保育園さん:巡回支援の様子
2025年8月7日に開催されたICT担当者向け初回研修では、事業の背景説明に始まり、「なぜ今この支援が必要か」「どんな目標を目指すのか」を丁寧に共有しました。
単にICTツールを導入するだけでなく、「自園がどうなりたいか」というビジョンの明確化から議論を始め、現状とのギャップや課題解消に向けたアクションプランの具体化までを重視した実践的な内容です。参加者は個人ワークショップを通じて、自園の状況に合わせた具体的なアクションのイメージを膨らませました。
【プログラム概要】
・開会挨拶・事業背景説明
・講義:「園のビジョン実現に資するICT活用」
・個人ワーク:「自園の課題・目標の整理と具体的アクションの検討」
・質疑応答・総括
講師の保育ICT推進協会 代表理事 三好冬馬氏は、12年間保育士として勤務した後、全国の保育施設でICTの導入・推進に携わる専門家です。現場経験に裏打ちされた熱意ある解説をいただきました。参加者からは「ICTについての理解が深まった」「国の施策や方針を新たに知ることができた」といった声が寄せられました。
保育現場のICT化は目的ではなく、保育の質向上や業務効率化、職員の働きやすさ向上を支えるための手段です。「やらなければならない」という義務感ではなく、環境づくりを今後も続けていきます。
>保育ICTラボ事業とは
>つくば市との取り組み紹介ページ
>つくば市職員インタビュー
コドモンでは、保育ICTラボ事業での実践を通じて得た知見を活かしながら、全国の保育・教育施設や自治体のみなさまからのご相談にお応えしています。
「うちの施設ではどうだろう?」「ICT導入に向けて、何から考えればいいのだろう」など、疑問や不安をお持ちの方は、どうぞお気軽にご相談ください。 ご希望に応じて、他施設の導入事例もご紹介します。
株式会社コドモン 自治体施設用コドモン導入窓口
TEL:050-2018-3197(9:00~18:00 土日祝除く)
mail:ict@codmon.co.jp
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