〈園児募集の現状についてのアンケート〉園児募集の状況「厳しくなった」が6割超 SNSを活用した情報発信が今後の園児募集の鍵に

調査レポート

株式会社コドモンは、保育・教育施設向けICTサービス「コドモン」を利用中の全国の保育施設等を対象に、園児募集の現状についてのアンケートを実施しましたので、調査結果をお知らせいたします。

アンケート概要

・調査対象:コドモンを利用する全国の保育施設
・調査方法:メール案内、WEB回答方式
・調査期間:2025年5月27日(火) 〜6月4日(水)
・回答数:211件
・調査会社:株式会社コドモン

アンケート結果サマリー

*園児募集の変化について「やや厳しい」「厳しい」と答えた施設が62.1%にのぼり、現場では課題感が強まっている実態が明らかになった。

*募集が厳しくなってきている要因としては「地域の子どもの数の減少」「保育士不足」が上位に挙げられたほか、「園の認知度不足」も約14%が選択している。

*今後力を入れたい取り組みとして「保護者への情報発信」(30.8%)がもっとも多く、特にSNSでの写真や動画投稿が注目されている。

*実際に「Instagramの投稿が見学や入園につながった」などの具体的な反響も多数寄せられており、SNSを軸とした発信の重要性が高まっている。

アンケート結果

園児募集は6割以上が「厳しくなった」と実感、改善傾向の施設はごくわずか

Q1 ここ2-3年における園児の募集状況の変化について、もっとも当てはまるものをお選びください

「やや厳しくなっている」38.9%、「厳しくなっている」23.2%と、全体の6割以上が園児募集の厳しさを実感している結果となりました。「特に変化なし」は約3割、改善傾向にあるとする回答はわずか7%程度であり、園児募集の難しさが年々高まっている現状がうかがえます。

約8割の施設が園児募集に課題感あり。対策の必要性が浮き彫りに

Q2 園児募集について、課題を感じていますか

「やや感じている」「強く感じている」が計79.1%となり、多くの施設が園児募集になんらかの課題意識を持っていることが明らかとなりました。一方で「あまり感じていない」「全く感じていない」とする施設はおよそ2割にとどまり、園児確保が多くの現場にとって課題となっていることが示されています。

子どもの数の減少や、保育士不足が園児募集の主な障壁に

Q3 園児募集において、課題と感じている要因があればすべてお選びください

最多は「地域の子ども数減少」(34.4%)、次いで「保育士不足」(24.4%)、さらに「近隣園の増加」「園の認知度不足」(ともに13.6%)と続きました。
少子化に加え、施設間の競合や人材不足が園児募集を難しくしているといえます。

情報発信・園見学・職員教育が園児募集に向けた取り組みの柱に

Q4 園児募集のために実施している主な取り組みをすべてお選びください

「保護者への情報発信」(20.3%)、「園見学・説明会」(19.9%)、「保育士の研修・教育」(19.1%)が上位を占めました。
情報発信や園見学を積極的に行う一方で、保育の質や園内環境の改善といった内面的な充実にも力を注いでいる姿勢が伺えます。

今後は「保護者への情報発信」に注力したいとする施設が多数

Q5 今後、特に重視したい取り組みをお選びください

Q4でも最多となった「保護者への情報発信」(30.8%)がもっとも多く、引き続き保護者への広報が重要視されていることがわかります。次いで「保育士の研修・教育」(22.3%)、「設備・環境の改善」(13.3%)となっています。情報発信とあわせて、保育の質や園内環境の整備にも引き続き注力していく様子が見受けられます。

SNSでの写真・動画投稿が、今後の情報発信の中心に

Q6 今後、特に重視したい保護者への情報提供方法をお選びください

「SNS投稿(写真)」が27.5%と最多となり、ほぼ同率で「自園のホームページ」(27.0%)が続きました。「SNS投稿(動画)」も14.2%と一定の支持があり、インターネット上での情報発信への関心が高いことがうかがえます。一方で、従来型のチラシ配布や自治体ホームページなどは低い割合にとどまり、園独自のSNSやホームページを通じた発信がより重要視されています。

SNS活用による情報発信が園児募集への反響に直結

Q7 園児募集において、保護者から特に反響があった事例や、工夫している点があれば教えてください

・「SNSを昨年12月から始めたところ、4・5月から園見学の問い合わせをいただくようになった」
・「インスタグラムの投稿を毎日行うことで、見た方からの問い合わせや見学が増えてきた」
・「インスタグラムを拝見して来ましたとの声が多くなった」
・「ホームページの充実およびWeb上でイベント等の申し込みができるようになったこと」
・「SNS(インスタグラム)を活用して園内の活動について発信していることが効果的だと感じている」
・「インスタを始めてから1年以上が経ち、子どもの姿が楽しそうだから、活動が多様であるなどの意見があり、たくさんの経験が出来るのを期待して来園、入園する方が増えてきています」

SNS、特にInstagramを活用した園の活動発信に対して、保護者からの反響が多く寄せられています。「インスタを見て問い合わせた」「子どもの様子が楽しそうだった」という声からわかるように、日々の投稿が見学につながった事例も多く、SNSの活用が保育内容や園の雰囲気を視覚的に伝える手段として有効であることがわかりました。

データの引用について

本調査結果データを一部引用・二次利用等される場合は、「株式会社コドモン調べ」と表記の上、リンクのご協力をお願いいたします。
リンク先:https://www.codmon.com/column/report_13/
その他ご不明点や調査に関する詳細は、下記よりお問い合わせください。

株式会社コドモン 会社概要

◆所在地:東京都品川区西五反田八丁目4番13号 五反田JPビルディング10階
◆資本金:68,250,000円
◆代表者:代表取締役 小池義則
◆WEB:https://www.codmon.co.jp/
◆事業内容:子どもを取り巻く環境をより良くするための事業を手掛け、働く人にとっても働きやすい組織づくりを体現。子育てに優しい社会に変わるよう多角的に環境整備を行い、社会に貢献する。
◎こども施設職員の労働環境を整え、保育・教育の質向上を支える子育てインフラとしての保育ICTシステム「コドモン」の開発・提供。2025年6月時点で、全国約22,000施設、職員約44万人が利用。全国658の自治体で導入および実証実験の導入が決定。導入施設数・自治体導入施設数・契約自治体数でシェア1位※(2025年1月株式会社東京商工リサーチ調べ)。
◎保活中の保護者や求職者と保育・教育施設をつなげる採用・園児募集支援サービス「ホイシル(https://www.hoicil.com/ )」の提供。こども施設が簡単に施設の魅力を発信でき、地域の保護者や求職者、保育学生はより自分にあった園を探せる。その他、こども施設を対象とした専門のECサイト「コドモンストア(https://store.codmon.com/ )」、現場で働く保育者の資質や専門性向上を目的としたオンライン研修サービス「コドモンカレッジ(https://college.codmon.com/ )」、こども施設職員への福利厚生サービス「せんせいプライム(https://senseiprime.com/ )」などを展開。

お問い合わせ先

本件に関するお問い合わせは、下記までお願い申し上げます。
Mail: inquiry@codmon.com
Tel: 050-2018-3196(平日9:00-18:00)
※株式会社コドモン以外の販売元と契約されている施設は販売元までお問い合わせください。

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