株式会社コドモンは、保育・教育施設向けICTサービス「コドモン」を利用中の全国の保育施設等を対象に、保護者とのコミュニケーションについてのアンケートを実施しましたので、調査結果をお知らせいたします。
・調査対象:コドモンを利用する全国の保育施設
・調査方法:メール案内、WEB回答方式
・調査期間:2025年8月25日(月) 〜9月12日(金)
・回答数:333件
・調査会社:株式会社コドモン
*保護者との連絡手段は「連絡帳(電子/アプリ)」が8割越え。「面談」「掲示」「電話」での連絡も多く、複数手段を使っている施設がほとんど。
*ICT活用の利点として「電話や書面対応の削減」「連絡・記録・管理の省力化」「情報の一元管理」を実感する施設が多い。
*保護者コミュニケーションおよびICT活用で今後改善したいことは「職員の業務効率化」が1番多く、7割を超えた。そのほか「わかりやすさの向上」「システムの機能追加や改善」「保護者満足度の向上」が多かった。
Q1 貴施設で利用している保護者とのコミュニケーション手段をお選びください(複数選択可)


「連絡帳(電子/アプリ)」(83.2%)が最多で、「面談」(75.1%)、「掲示」「電話」(いずれも73.6%)、「プリント配布」(67.3%)と続き、複数の手段を併用している園がほとんどでした。
「送迎時に口頭で伝えている」といった回答も多く、現場では対面の会話も重要視されていることがうかがえます。
Q2 主にどのような目的で保護者とやり取りしていますか(複数選択可)


保護者とのやり取りの目的は「出欠・遅刻・早退の連絡」(96.4%)や「施設からの書類・おたより配布」(93.7%)、「行事・イベント案内」(92.5%)が上位を占めました。
緊急連絡や体調の共有、日々の活動報告も8割以上と高く、運営に必要な連絡から緊急時の対応まで幅広い目的で保護者とのコミュニケーションを行っていることがわかりました。
Q3 保護者とのコミュニケーションで現場が感じている課題を教えてください(複数選択可)


保護者コミュニケーションにおける現場の課題としては「連絡や記録業務が煩雑である」(39.6%)、「対応時間の確保が困難」(38.4%)が上位となりました。「保護者のICTリテラシー差が大きい」(23.1%)、「保護者ごとに希望連絡手段が異なる」(17.4%)など、保護者に合わせた対応についても課題に感じている施設があるようです。
Q4 ICTを活用した保護者コミュニケーションで効果を感じている点を教えてください(複数選択可)


ICT活用の効果として「電話や書面対応が減った」(81.1%)、「連絡・記録・管理が楽になった」(69.1%)、「情報が一元管理できる」(63.7%)が上位に挙がりました。
これらの効果は、前問で出ていた課題を軽減するものであり、現場の業務省力化や情報伝達の正確性向上につながっていることがうかがえます。
Q5 ICT活用で不便に感じる点・導入にあたり感じた課題を教えてください(複数選択可)


ICT活用で不便に感じる点は「通信環境や端末のトラブル」(44.4%)が最多で、「入力や更新の手間」(30.6%)、「アナログとの併用による二重管理」(30.3%)が続きます。
セキュリティの不安や操作面の難しさも課題として挙げられており、現場への丁寧な導入支援が必要と考えられます。
一方で、「特に不便を感じていない」という回答も約2割となっており、導入から運用まで問題無く活用できている施設もありました。
Q6 今後、保護者コミュニケーションやICT活用で「改善したいこと・充実させたいこと」があれば教えてください(複数選択可)


今後、改善したいこと・充実させたいことを聞いたところ、「職員の業務効率化」(77.2%)が最も多く、次いで「連絡内容の統一・分かりやすさの向上」(44.1%)や「システムの機能追加や改善」(42.0%)、「保護者満足度の向上」(41.1%)が挙がりました。ICTを導入するだけではなく、さらなる活用を目指している施設が多くあることがうかがえました。
また、「ICTに不慣れな保護者へのサポート」や「個別対応の充実」についても一定のニーズがあり、ツールによる省力化とあわせて保護者・子どもに合わせた柔軟な対応の必要性を感じている施設も多い結果になりました。
Q7 【任意】現場での工夫やエピソード(自由記述)
最後に、現場の声を自由記述形式で伺いました。ICTの活用を定着させるための工夫や、日々の業務で感じる課題など、さまざまな意見が寄せられました。
・「新しい機能を利用開始するときはマニュアルを作成し、職員が確認しながら作業できるようにしている」
・ 「資料室や、アンケートなどを保護者向けだけではなく、職員向けにも活用し、情報共有に役立てている。また、職員、保護者どちらにも操作方法が分かりづらいものに関しては、解説を作り、実際の操作方法が分かる様に工夫をしている」
・「オリジナルテンプレートを作成し、会議録や企画書などもコドモン内で共有できるようにした」
・ 「連絡を見ない保護者は手段は何にせよ見ないので、重要な内容の時は『アプリでの送信』『配布』『掲示』の三重にしている。場合によっては『口頭での伝達』も追加する」
・「防災訓練の日に保護者との連絡確認の訓練もしています。いつもと違う状況の中で、少しでも早くお迎えに来ていただける状況の連絡を把握するために、分かりやすい説明が出来ると良いといつも思っています」
防災訓練への活用やマニュアル作成など、現場での定着を意識した工夫が多く見られました。
保護者・職員どちらにとっても使いやすいような仕組みを整えたり、保護者の状況に応じて複数の手段で確実に情報を届ける工夫など、実践的な取り組みが行われています。
本調査結果データを一部引用・二次利用等される場合は、「株式会社コドモン調べ」と表記の上、リンクのご協力をお願いいたします。
リンク先:https://www.codmon.com/column/report_18/
その他ご不明点や調査に関する詳細は、下記よりお問い合わせください。
◆所在地:東京都品川区西五反田八丁目4番13号 五反田JPビルディング10階
◆資本金:68,250,000円
◆代表者:代表取締役 小池義則
◆WEB:https://www.codmon.co.jp/
◆事業内容:子どもを取り巻く環境をより良くするための事業を手掛け、働く人にとっても働きやすい組織づくりを体現。子育てに優しい社会に変わるよう多角的に環境整備を行い、社会に貢献する。
◎こども施設職員の労働環境を整え、保育・教育の質向上を支える子育てインフラとしての保育ICTシステム「コドモン」の開発・提供。2025年8月時点で、全国22,862施設、職員約44万人が利用。全国682の自治体で導入および実証実験の導入が決定。導入施設数・自治体導入施設数・契約自治体数でシェア1位※(2025年1月株式会社東京商工リサーチ調べ)。
◎保活中の保護者や求職者と保育・教育施設をつなげる採用・園児募集支援サービス「ホイシル(https://www.hoicil.com/ )」の提供。こども施設が簡単に施設の魅力を発信でき、地域の保護者や求職者、保育学生はより自分にあった園を探せる。その他、こども施設を対象とした専門のECサイト「コドモンストア(https://store.codmon.com/ )」、現場で働く保育者の資質や専門性向上を目的としたオンライン研修サービス「コドモンカレッジ(https://college.codmon.com/ )」、こども施設職員への福利厚生サービス「せんせいプライム(https://senseiprime.com/ )」などを展開。
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