年間5,800時間以上を削減 校務省力化と保護者への発信強化に成功

大阪府豊中市教育委員会 学校運営改革プロジェクト・チーム 大阪府豊中市

施設種別 自治体・公立施設

サービス 保護者連絡

成果 先生の残業削減電話対応業務の削減保育・教育の質向上

この事例の要約

  • すべての公立保育教育施設で導入している自治体
  • コロナ禍での欠席連絡方法の改善および校務の効率化を目指し導入を決定
  • 大幅な電話対応業務時間の削減は、期待していた以上の効果
  • 教育委員会から保護者への情報発信で、家庭とのつながりの強化を実感

大阪府豊中市の小中学校では、保護者と学校の連絡体制のデジタル化と校務の効率化に向けてコドモンを導入。欠席連絡対応においては、年間で少なくとも5,800時間以上の削減につながったほか、市から保護者への情報発信にもご活用いただき、“強力なメディア”として効果を感じられています。

同市では、もともと公立こども園でコドモンを活用しており、それに続いて小中学校でのコドモン導入に至っています。公立こども園と小中学校で同じICTサービスを使うメリットや全58校での運用効果について、豊中市教育委員会の「学校運営改革プロジェクト・チーム」の入江さまにお話をうかがいました。

教職員の時間外労働を減らし、教育の質向上を目指したい

「学校運営改革プロジェクト・チーム」とチームにおける入江さまの役割を教えてください。

私たちは、教職員の働き方改革をミッションとしたチームです。教職員の働き方改革にかかるシステムの導入や中学校の部活動の地域移行、保護者との連絡手段のデジタル化、つながり強化を推進するために作られました。
そのなかで私は、保護者との連絡システムの導入を推進する役割を担っていました。

もともとは令和2年10月に文部科学省から通知された「学校が保護者等に求める押印の見直し及び学校・保護者等間における連絡手段のデジタル化の推進について」が発端です。
当市の「とよなかデジタル・ガバメント戦略」でも、連絡手段のデジタル化、児童生徒・家庭とのつながりの強化が示されていることに加え、新型コロナウイルス感染症の流行下においては、それまで小学校で行われていた「欠席の際に、近所のお子さんに連絡帳を預け、学校に知らせる」ことがしづらくなりました。
その解決策として、保護者との連絡手段でICTの導入が検討されているタイミングでプロジェクト・チームが立ち上がったので、そこを引き継いだ形になります。

連絡帳での欠席連絡のやりとりをなくすこと、そうした保護者との連絡をICT化することが目的だったのですね。

コロナ禍においては、連絡帳での欠席連絡をなくすことは喫緊の課題でしたが、教職員の働き方改革をミッションとしているプロジェクト・チームとしては、校務の効率化も大きな目的でした。
教員の勤務実態を把握すべく時間外労働について調査・分析をしたところ、部活がある関係で小学校より中学校の時間外労働が多いことと、教頭先生など管理職の勤務時間が長いことがわかっていました。
先ほど、小学校では主に連絡帳を通じての欠席連絡を行っていたと言いましたが、中学校では欠席連絡をすべて電話で受けていました。こうした朝の電話への対応の負担は大きく、システムを導入することで校務を効率化でき、その時間をほかの業務に充てることで時間外労働を減らせるのではと考えたのです。
校務を効率化し、時間外労働を削減し、教育の質向上や子どもたちへの還元に繋げていく....私たちはそこを目指していかなければいけないという想いがありました。

豊中市では、2021年12月から公立こども園でコドモンをご利用いただいています。小中での導入にあたっては、こども園ですでに運用されていたことが決め手になったのでしょうか?

こども園と小中学校では状況も課題も違いますので、ほかのシステムについても何社も話を聞き、さまざまな角度から検討しました。そのうえでプロポーザル方式により小中学校でもコドモンがいいと判断し、導入することに決めました。
学校だけでなく、教育委員会からのお知らせ配信で資料を添付できる点や、IPアドレス制限ができる等のセキュリティ面、導入までのサポートがポイントでしたね。
結果として、毎年入学する新1年生の保護者のうち4分の1ほどが、市立のこども園でもコドモンを使うことになるので、保護者としては、使い勝手の面で受け入れやすくなりました。
その後、放課後こどもクラブ(学童)でもコドモンを導入することになったと聞きました。保護者にとっての利便性はますます高まりそうです。

「電話が激減した」「保護者からの問い合わせもほとんどない」現場での効果は予想以上に大きかった

実際に運用がはじまり、欠席連絡の効果は予想通りに出ましたか?

どの先生も口をそろえて「電話が激減した」と言います。また、「朝の職員室の風景が激変した」と言う方もいます。
そのために導入をしたので、予想通りではあるものの、想定していた以上の効果だと感じています。
これまで、電話で欠席の連絡を受けたら、その内容をメモし、教室までメモを持って走って行って共有し、戻ったらまたすぐ次の電話に出て…としていたのが、欠席の連絡は教室にいる先生もタブレットで同時に受けられるようになったんですから、この変化は大きいです。
日によっては1時間以上電話を受けっぱなしということもあったのが解決されました。
欠席者数は平均すると1日あたり10~15名ほどでしょうか。1件につき3分としても、30分の電話応対時間が削減できています。全部で58校、年間で200日開校日があるとすると、5,800時間にのぼります。

西丘小学校のホームページでは、その効果について以下のように述べられていました。

2022/06/01 西丘小学校コドモン運用開始 
朝7時半から8時半は電話がよく鳴る時間帯である。欠席・遅刻連絡がある。にもかかわらず、あれっ電話は鳴らず。操作方法や不具合等の問い合わせもほとんどなく驚いた。ホッとする教頭先生・・・。今まで教頭先生や職員室にいる職員が電話で聞いた連絡をメモして、各教室に持っていっていたのだ。その作業がなくなった。検温等の連絡も95%以上の方がコドモンに連絡済である。ありがたい。検温の確認はタブレットを使って一瞬でできた。これもすべて保護者の皆さまが「コドモン」に協力的なことに尽きる。感謝で一杯。ありがとうございました。
教頭先生「朝の電話対応の時間が減るのは嬉しいかぎりです。また担任の先生は今まで、毎日健康観察カードのチェックをしていましたが、その時間を子どもと向き合う時間にできます。2学期以降はお知らせ配信機能も使うことで、プリントの印刷や配付の時間を減らす効果も期待できます。保護者の皆さま、今後とも”コドモン”運用のご協力をよろしくお願いします」
(西丘小学校のホームページ「西丘トピックス」2022年6月15日公開より抜粋・編集)

予想以上の効果を実感していただけて私どももうれしいです。導入は各校で進められたとうかがっています。その背景を教えてください。

導入を決めたあと、コドモンへの児童生徒情報の登録作業などを学校運営改革プロジェクト・チームで行うのか、現場で行うのか議論になりました。
これから毎年新入生が入ってくることも見据え、現場でやるのがいいだろうということになり、各校に配置しているICT支援員の協力のもと進めてもらいました。わからないことが出てきたときも、各現場からコドモンのコールセンターに直接問い合わせていたようです。
コールセンターがなければ、私たちのところへ問い合わせがよせられていたと思うので、このサポート体制はありがたかったですね。
保護者からの問い合わせ窓口はメールだけとのことで、ここが少し心配でしたが杞憂でした。西丘小学校のホームページにもあるように、保護者からの「操作方法や不具合の問い合わせもほとんどなく」という認識です。

あと、運用準備のときも開始後も、コドモンの自治体サポートの方が、保護者アプリの登録状況や各校のコドモンの活用状況がわかるデータを提供してくださったのはとても助かりました。
データをもとに活用準備が遅れている学校に電話をするなど、計画に対する進捗を把握し、正確に対処することができました。

現在の各校の活用状況はいかがでしょうか?

欠席連絡の受付はしっかり活用できているように思います。
年度替わりの学年上げやクラス替えの対応もできており、しっかり活用できていると思います。
特にICT支援員の力が大きいですね。コドモンさんにはICT支援員さん向けの研修をしていただき、ICT支援員側では慣れたICT支援員をエリアリーダーとして設置し、複数校の相談を受けるなどの工夫をいただいています。
また、学校にコドモン関係の連絡をする際には、ICT支援員にも事後速やかに共有しています。学校とICT支援員にひとしく情報がいき、スムーズに連携がとれるように心がけています。
お知らせの配信の活用状況は、学校によってかなり違います。
各担任が発信している学校もあれば、校長先生や教頭先生だけが発信している学校もあります。
そのほか、コドモンの連絡帳を使って検温の確認や保護者とのやりとりをしている学校、アンケート機能を使って学校生活に関するアンケートや転出調査をしている学校もあるようです。
こうして活用を広げている学校は、保護者のアプリ登録率も高いですね。
一方で、まだ一部登録されていない保護者のいる学校もあり、全体的な活用の底上げは今後の課題です。

学校保護者に教育委員会内部からの発信が確実に届く「強力なメディア」に

運用に対する教育委員会からの評価はいかがでしょう?

教育委員会事務局各課からの評価はかなり高いですね。
教育委員会から保護者への発信もコドモンになってからすごくやりやすいと評判です。
これまでのメールシステムのような連絡ツールというよりは、対学校保護者への強力なメディアになっているという印象です。
たとえば、子ども向けのイベントの告知や保育士不足解消のためにパート保育士の募集などにコドモンのお知らせ機能を活用しています。小中学校合わせて約32,000名の保護者に配信したところ既読率も8割ほどあり、メールよりもかなり効果的で、紙より即時性があって便利です。
先日、市内の本町遺跡で大きな発見があり、「現地説明会」をやることになったので、その情報を配信したところ、「子どもにも見せたい」と多くの保護者と子どもが集まりました。実際に出土した土器に触れられる機会でもあり、楽しんでいただけたようです。担当者によると、1,000名以上がこの説明会に集まったそうです。
豊中市教育委員会のTwitterのフォロワー数が伸び悩んでいたときも、コドモンで発信したら、2日ほどでそれまでの倍以上に増えました。
こうしたメディアのような使い方ができるのは、想定外の効果でした。
一つのアプリで学校からのお知らせと地域の情報を受け取れることで、保護者にとっては子どもへの重要な情報として捉えていただけているのかもしれませんね。

すてきな活用をしていただき、ありがとうございます。ちなみに、最初にうかがった「とよなかデジタル・ガバメント戦略」で示されていた「児童生徒・家庭とのつながりの強化」および「校務の効率化」において、コドモンはどのくらい貢献できたとお考えでしょうか?

保護者との連絡においては、ほぼ100点の効果といえると思います。
割合としては少ないですが、一部の学校ではまだ全保護者の登録が完了していないので、そうなるよう促していきたいですね。
「校務」は幅広く、こちらはどのくらい…と数値でお伝えするのは難しいですね。
出欠確認用の名簿替わりにコドモンを使いたいという声が現場から上がり、ペーパーレスにもなっていますし、当初の想定より貢献度は高いです。

コドモンが自治体の広報活動にも役立てていただいているというのは、私たちにとっても新しい発見でした。この度は、ありがとうございました。これからも教育委員会と学校、保護者のつながりをより強めるためにご活用いただけますと幸いです。

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