2025年10月21日〜23日の3日間、"「保育のいまとこれから」を考える3日間"をテーマに、「園長先生カンファレンス2025」がオンラインで開催されました。4回目となる今回は、事前申込数が過去最多の4,479名を記録。満足度96%以上、「また参加したい」と答えた方が99.5%に上るなど、大きな反響がありました。
本記事では、園長先生カンファレンス2025の目的や内容、そして企画を担当した、事業開発部コドモンカレッジグループの髙橋里美に、業界最大規模のカンファレンスの企画の裏側や、特に反響の大きかったセッションについてインタビューした内容をお届けします。
現在も「見逃し配信」で全9セッションをご視聴いただけます。詳しい視聴方法はページ下部でご確認いただけますので、ぜひ最後までご覧ください。
園長先生カンファレンスは、コドモンが提供するオンライン保育研修「コドモンカレッジ」から生まれたイベントです。全国の園長先生から「園長向けの研修が少ない」「同じ立場の人と相談する機会がない」という声が寄せられたことをきっかけに、2022年からスタートしました。
園長先生が日々、直面するテーマ「保育の質」「人材育成」「施設運営」を軸に研修を設計しています。園長先生向けの内容に特化し、保育業界の動向や今求められるタイムリーな情報を発信。研修形式も講義形式、パネルディスカッション形式、質疑応答形式とテーマに応じた形で実施しています。
>2025年の研修テーマはこちらをご覧ください
オンライン開催でありながら、単なる視聴に留まらない参加型の仕組みを取り入れています。オープンチャットを活用した講師への質問や参加者同士の意見交換は、新たな気づきや深い学びへとつながっているようです。園長先生限定の研修だからこそ、特有の課題を共有し、保育への想いを語り合える仲間に出会い、「また明日から頑張ろう」と思える場を目指しています。
保育・教育業界を応援する企業の協賛によって運営されており、すべてのセッションを無料で受講いただけます。「保育者の学びを社会全体で支える」という理念に共感した多くの企業に支えられ、園長先生カンファレンスが実現できています。ICTツール「コドモン」のご利用の有無を問わず、どなたでも参加できるオープンな学びの場となっています。
ーまず、これまでの経歴を教えてください。
髙橋:認可保育園で保育士を7年、その後は保育園運営会社でスーパーバイザーを経験しました。特にスーパーバイザーとしていろんな園と関わっていた頃は、人間関係のトラブルや、事故発生時の対応方法など、園長先生からさまざまな悩みをうかがっていました。
しかし、園長先生は園に一人しかいません。そのため、相談相手がいなく、孤立しやすい立場であることが多いのです。次第に、園長同士で悩みを共有できる場や、つながりの機会を増やせたら、と考えるように。そして2024年に、「園長先生を支える取り組みに関われる環境だ」と感じたコドモンに入社しました。
園長先生カンファレンスには、入社当時から担当者として関わっています。
ー園長先生カンファレンスのセッションのテーマは、どのように決めているのですか?
髙橋:前提として、園長先生が抱える「困っていること」「今さら聞けないこと」「もっと深く知りたいこと」に、きちんと応えられるセッションをつくりたいと思っています。
だからテーマ選定では、「園長先生のリアルな声」を大切にしています。例えば今回は、前年のアンケート結果をもとに30案ほどテーマを出したあと、複数人の園長先生に「今、どんなことに困っていますか?」「こういうテーマがあったら見てみたいと思いますか?」と直接意見をうかがいながら、絞り込んでいきました。
ーセッションの形式で工夫していることはありますか?
髙橋:理論を学ぶだけでなく、それを自園でどう実践するかまでイメージできることが大切だと考えています。そのため、園長先生カンファレンスでは講義に加えて、専門家の先生に理論を解説していただき、現場の実情に詳しい園長先生に実践事例を紹介していただく、パネルディスカッション形式を取り入れています。
また、学んだことが日々の実践に結びつきやすいように、「明日から取り組めるポイント」をセッションに盛り込んでいただけるよう講師の先生にご相談しています。参加者アンケートでも「まずこれからやってみます」という回答を数多くいただいていて、嬉しく思っています。

(イベント当日のスタッフの様子)
ー今年のカンファレンスから、新たに工夫した点もあると聞きました。
髙橋:参加者からの質問が、より講師の先生に届きやすいように仕組みを見直しました。セッション中、参加者はLINEオープンチャットから講師に質問を送ることができるのですが、これまでは、セッションの後半に設けていた質疑応答の時間にまとめて質問を扱っていました。そのため、どうしても拾いきれないものが出てしまっていました。
そこで今年は、セッション中のどのタイミングでも講師の先生がチャットの質問にふれられるようにしたことで、参加者の声を反映しやすくなりました。講師の先生によっては、手元でオープンチャットを見ながら、どんどん参加者のリアクションを拾ってくださる方もいて。参加者の声をもとにセッションが進んでいく、より双方向的な場になりました。
また、参加者同士でアドバイスを送り合ったり、共感し合ったりする場面も多く見られました。「園長先生特化で、大勢でチャットで交流しながらの研修は、ここ以外はないと思うので、今後も期待しています」という声もいただきました。園長先生同士の横のつながりが生まれる場にもなったようで、運営側としても嬉しかったですね。
ー特に反響が大きかったセッションを教えてください。
①「伝えたのに、伝わらない」その理由 育成を問い直す「対話」という視点

髙橋:今回のカンファレンスでも、特に満足度が高かったセッションです。保育の現場では「保育の質」「子ども主体」といった言葉がよく交わされますが、同じ言葉でも人によって受け取り方が違うことがあります。そのままだと、話し合いの方向が揃わず、すれ違いが生まれてしまうことも。そこで、哲学者の苫野一徳先生に登壇いただき、「対話」を通して共通理解を育むための視点を解説していただきました。
このセッションでは、「本質観取ワークシート&ファシリテーションのコツ」「対話と思考のコツ」をまとめた資料も特別配布され、園長先生方にすごく好評でした。資料はアーカイブ視聴でも受け取ることができますので、園内での職員研修や園長会などでもご活用してみてくださいね。
②記録は、保育を育てているか? 子どもを見る力を園全体で問い直す

髙橋:保育ドキュメンテーションをテーマにしたセッションです。例えば、子どもがキノコに興味を持った瞬間から、その興味がどう広がっていくかを連続的に記録した事例が紹介されました。子どもの姿や学びのプロセスを丁寧に記録することで、従来の日誌と同等の役割を果たしつつ、保育の質を可視化できるという実践例です。
まだドキュメンテーションを導入していない園から、「うちの園でもやってみたい」という声も数多く寄せられました。
③笑って泣ける園長物語 トホホと再起のリアルエピソード集

髙橋:事前アンケートで集めた園長先生の悩み、例えば保護者対応や職員とのコミュニケーションについて、登壇者が語り合う座談会形式のセッションです。
特に反響があったのが、河合清美先生からご紹介があった「幸せのはひふへほ」という言葉です。LINEのオープンチャットもものすごく盛り上がっていて、多くの園長先生の心に響いたようです。ぜひ見逃し配信でご覧ください。
「『園長は孤独』まさに経験者にしかわからないことだと思うが、それを感じているのが自分だけではないことがわかり安心した人も多いと思う」という感想もいただきました。このセッションが、少しでも気持ちを軽くするきっかけになったら嬉しいですね。
ー最後に、次回に向けた展望を教えてください。
髙橋:園長先生カンファレンスは、先生方の声をもとに運営しています。見逃し配信を視聴した方向けのアンケートも用意しているので、視聴した感想や「こんなテーマを取り上げてほしい」といったご要望を、ぜひお聞かせください! みなさんの声が、来年のカンファレンスにつながっていきます。
園長先生カンファレンス2025の全9セッションは、現在も「見逃し配信」で視聴いただけます。
先ほど髙橋が紹介した、特に人気だった3つのセッションを、2026年2月28日まで無料でご視聴いただけます。
視聴を希望される方は以下のフォームから登録をお願いします。記載いただいたメールアドレス宛に、視聴用のURLをお送りします。
また、コドモン無料施設会員にアカウント登録いただくと、今年度の園長先生カンファレンスすべてのセッションの見逃し配信を視聴いただけます。他にも、過去のセッションやその他研修動画など、常時460本以上いつでも無料で何度でもご視聴いただけます。
コドモンアカウントでログインすれば、全9セッションをご視聴いただけます。
>視聴はこちらから
※コドモンのアカウントでログインをお願いいたします

NEW