<園長会についてのアンケート>園長会運営における課題の第1位は「会議の活性化」38.2%~情報共有の場として活用されている一方、活発な意見交換が難しい場合も~

調査レポート

株式会社コドモンは、保育・教育施設向けICTサービス「コドモン」を利用中の全国の保育施設等を対象に、園長会についてのアンケートを実施しましたので、調査結果をお知らせいたします。

アンケート概要

・調査対象:コドモンを利用する全国の保育施設
・調査方法:メール案内、WEB回答方式
・調査期間:2025年3月17日(月)~3月19日(水)
・回答数:361件
・調査会社:株式会社コドモン

アンケート結果サマリー

*園長会の運営主体としては「管轄の自治体(市区町村)」が最も多く59.3%。役職経験者は28.9%。

*園長会の開催頻度は、「毎月1回」が53.2%、ついで「2〜3か月に1回」が21.3%という結果に。参加する人の83.5%は「園運営や行事に関する情報交換・共有」が目的と回答。

*取り扱っている内容、1位は「行政からの通達・情報共有」(91.3%)。取り上げてほしいテーマとしては「制度変更の解説」や「職員育成」があげられた。

*運営に関して課題に感じていること、1位は「会議の活性化」(38.2%)。

アンケート結果

園長会の頻度は「月に1回」が半数越え

参加できる園長会の開催頻度は「毎月1回」が53.2%と、半数を超えました。続いて多い順に「2~3か月に1回」「半年に1回」「1年に1回」という結果になりました。なかには月に数回園長会が開催されるという回答もありました。

園長会への参加率「毎回参加」「ほとんど毎回参加」が9割以上

園長会への参加率を聞いたところ、9割以上の方が「毎回参加」「ほとんど毎回参加」と回答していました。
多くの園長が園長会を重要な情報交換・研修の場として認識し、積極的に参加していることがうかがえます。

参加している園長会は自治体主催が約6割 複数の園長会への参加者も多数

園長会の主催者をたずねる質問では、「管轄の自治体(市区町村)」という回答が約6割にのぼりました。そのほか「保育・教育関連団体」主催という回答は40%を超える結果になりました。複数の園長会に参加されている方も多くみられました。
また、その他の回答の中には、宗教に関わる園長会や地域ごとの協議会などもあり、多様な主催者が存在することがわかりました。

園長会参加の目的は「園運営や行事に関する情報交換・共有」が最も多い結果に

園長会への参加目的として最も多かったのは「園運営や行事に関する情報交換・共有」で83.5%でした。複数選択をしている人も多く、上位4つについてはいずれも半数以上の人が「園長会に参加する目的」として考えていることがわかりました。

また、その他の回答のなかには、行政からの通達や連絡事項の確認などを重視する意見が多く見られました。
園長会は園同士の情報交換や学習の場としてだけでなく、行政との連携・情報共有の場としても重要な役割を担っていることがうかがえます。

不参加の理由は「日程が合わない」が7割弱

園長会に参加しない理由としては「日程が合わない」が最多で、68.9%でした。園内の人員が足りていない場合や園の行事とかぶってしまった場合など、やむを得ず欠席されている方が多い印象です。
一方で「基本的に参加している」という人もおり、「年間計画として事前に予定が分かるので必ず参加している」という回答もありました。

園長会では「行政からの通達・情報共有」が最も多いテーマ

園長会でよく取り上げられているテーマとしては「行政からの通達・情報共有」が91.3%と最多の回答となりました。施設運営において制度の変更などは大きく影響を及ぼすものとなるため、多くの園長会で取り上げられていると考えられます。

そのほかに「園運営上の課題」「保育園運営で困っていること、わからないことを情報共有している」という回答もあり、園長会では施設運営についてもテーマになっていることがわかりました。

園長会で取り上げてほしいテーマは「制度解説」「職員育成」など多岐にわたる

園長会で取り上げてほしいテーマについて質問したところ、「こども誰でも通園制度のような制度変更の際の解説」「公定価格や処遇改善等、経営に関わる内容の詳細や行政説明等」など、制度や運営に関する具体的な要望が多くありました。
また、別のテーマとしては「パワハラ等の研修」「マンネリ化しやすい職員研修や避難訓練等の企画・内容」「リーダーの在り方・チーム創り」「職員育成」など、研修や人材育成に関する要望も多く見られました。
これらのことから、園長会に対して、多岐にわたるテーマでの情報共有や研修の機会、行政との連携強化、制度や運営に関する具体的な情報提供などが求められていることがわかります。

園長会での役職経験は3割未満

過去に園長会で役職を経験したことがある人は28.9%という結果でした。主催側で園長会を経験することは多くないことがわかりました。

園長会の課題 最も多く挙げられたのは「会議の活性化」

園長会運営の課題では、「会議の活性化」に課題を感じている人が38.2%ともっとも多い結果になりました。「経験の長い園長の前で意見や質問が非常に言いにくい」という声もあり、意見を交わすことに課題を抱えている園長会もあることがわかります。
また、園の規模によって必要な情報や制度への対応方法が異なることもあるため、「保育園の規模や環境の近い園同士で集まる場を設けてほしい(認定こども園と小規模園を分けてほしい)」という意見もありました。

データの引用について

本調査結果データを一部引用・二次利用等される場合は、「株式会社コドモン調べ」と表記の上、リンクのご協力をお願いいたします。
リンク先:https://www.codmon.com/column/report_9
その他ご不明点や調査に関する詳細は、下記よりお問い合わせください。

株式会社コドモン 会社概要

◆所在地:東京都品川区西五反田八丁目4番13号 五反田JPビルディング10階
◆資本金:68,250,000円
◆代表者:代表取締役 小池義則
◆WEB:https://www.codmon.co.jp/
◆事業内容:子どもを取り巻く環境をより良くするための事業を手掛け、働く人にとっても働きやすい組織づくりを体現。子育てに優しい社会に変わるよう多角的に環境整備を行い、社会に貢献する。
◎こども施設職員の労働環境を整え、保育・教育の質向上を支える子育てインフラとしての保育ICTシステム「コドモン」の開発・提供。2025年2月時点で、全国約21,000施設、職員約43万人が利用。全国632の自治体で導入および実証実験の導入が決定。導入施設数・自治体導入施設数・契約自治体数でシェア1位※(2025年1月株式会社東京商工リサーチ調べ)。

◎保活中の保護者や求職者と保育・教育施設をつなげる採用・園児募集支援サービス「ホイシル(https://www.hoicil.com/ )」の提供。こども施設が簡単に施設の魅力を発信でき、地域の保護者や求職者、保育学生はより自分にあった園を探せる。その他、こども施設を対象とした専門のECサイト「コドモンストア(https://store.codmon.com/ )」、現場で働く保育者の資質や専門性向上を目的としたオンライン研修サービス「コドモンカレッジ(https://college.codmon.com/ )」、こども施設職員への福利厚生サービス「せんせいプライム」などを展開。

お問い合わせ先

本件に関するお問い合わせは、下記までお願い申し上げます。
Mail: inquiry@codmon.com
Tel: 050-2018-3196(平日9:00-18:00)
※株式会社コドモン以外の販売元と契約されている施設は販売元までお問い合わせください。

調査レポートの記事

記事一覧をみる

NEW

新着記事