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保育ICTシステムの比較・選び方|乗り換えで失敗しないためのポイント
今使っているICTが「なんとなく使いづらい」「欲しい機能が足りない」と感じながらも、乗り換えの手間が不安でそのままにしている、という園長先生や事務担当の方も多いのではないでしょうか。
保育の現場では、職員の働き方改革や業務の省力化に向けて、ICTシステムへの期待がますます高まっています。その一方で、「どのシステムを選べばいいのか」「比較サイトを見ても違いがわからない」という声も多く聞かれます。
この記事では、乗り換えを検討している方に向けて、保育システムを比較する際の具体的な判断軸と、乗り換えまでの流れをわかりやすく解説します。「比較ポイントを整理してから、自分の園に合ったシステムを選びたい」という方に、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
こんなサインがあったら乗り換えを検討するタイミング
「今すぐ乗り換えるべきかどうか」の判断は、なかなか難しいものです。まずは、乗り換えを検討するきっかけとなりやすいサインを確認してみましょう。1つでも心あたりがあれば、改めてシステムを見直す価値があるかもしれません。

操作性・定着率のサイン
導入したにもかかわらず、現場の職員がなかなか使いこなせていない、という状況は要注意です。
- 現場の先生が「難しくてよくわからない」と言っている
- 特定の職員しか使えず、業務が属人化している
- 結局、紙の記録と並行して運用し続けている
ICTシステムは、現場に定着してはじめて効果を発揮します。操作が複雑すぎて浸透しないシステムは、費用を払いながらも本来の効果が得られていない状態といえます。
機能面のサイン
最初に導入したときは十分だったとしても、保育の現場が変化するにつれて、機能が足りなくなることがあります。
- 連絡帳・請求管理・記録などをバラバラのシステムで管理している
- 必要な帳票が出力できず、手書きと併用している
- 国の制度改正(保育ICT推進加算の要件など)に対応した機能追加がされない
特に近年は、こども家庭庁によるICT化推進の流れのなかで、求められる機能が変わってきています。システムが定期的にアップデートされているかどうかも、重要な確認ポイントです。
コスト・サポートのサイン
費用面や問い合わせ対応に不満を感じているなら、それも乗り換えを考える理由になりえます。
- 使っていない機能のオプション料金を払い続けている
- トラブル発生時の対応が遅く、現場が困った経験がある
- 保護者からの問い合わせ対応窓口がなく、施設が一次対応している
サポート体制は、導入前には見えにくい部分です。しかし運用が始まると、対応の速さやサポートの手厚さが、施設の日常業務に直接影響します。
タイミングのサイン
乗り換えには、タイミングを見極めることも大切です。次のタイミングは、乗り換えを進めやすい時期といわれています。
- 年度替わり(3-4月):新入園児の登録や保護者への連絡が発生するため、新システムへの切り替えに適しています
- 契約更新時期:現在の契約更新が近い場合は、解約・乗り換えを検討する好機です
- 補助金・加算の活用機会:"新しい機能の導入や更新に使える補助金"が発表される時期や、"保育ICT推進加算の要件を満たすための機能拡充"が必要なタイミングなども、乗り換えを考えるきっかけになります
「なんとなく不満」が積み重なっている場合は、次の契約更新前をめどに一度情報を整理しておくことをおすすめします。
比較サイトの情報を見るときの注意点
「保育 システム 比較」「保育ICT 比較」と検索すると、複数のシステムをランキング形式で並べた比較サイトが多く表示されます。これらのサイトは情報収集の出発点としてとても便利です。しかし、比較サイトの情報だけで判断をするのは難しい場合もあります。
自園の状況や優先軸は、園によって異なる
比較サイトに掲載されているランキングや評価は、多くの場合「一般的な保育施設」を想定したものです。しかし実際には、園の規模・職員のITリテラシー・抱えている課題・重視したい機能は、施設によってまったく異なります。
「A社は機能が充実している」という評価も、自園に必要な機能かどうかは別問題です。比較サイトのスコアや順位で決める前に、自園での優先軸の整理をすることが大切です。
サイトによっては情報が古かったり不正確なことがある
保育システムは、法改正や制度変更に合わせて機能が頻繁に更新されます。比較サイトに掲載されている機能一覧や料金情報が、現時点では変わっていることも少なくありません。特に料金プランや対応機能は、各社への直接確認が欠かせません。
掲載内容が中立でない場合がある
比較サイトによっては、掲載料を支払った企業が上位に表示される仕組みになっていることがあります。必ずしも「上位=自園に最適」とは限りません。あくまで参考情報のひとつとして活用し、最終的な判断は自園の軸を持って行うことが大切です。
下の図は、現在の保育ICTサービスの全体像を示したカオスマップ※です。統合型ICTシステムをはじめ、勤怠・シフト管理、集金・キャッシュレス、午睡センサー、写真販売、バス位置情報・安全装置、オンライン研修、人材……と、カテゴリは15以上にわたります。
※カオスマップ:その業界・市場にあるサービスを機能別に整理した一覧図のこと

※https://www.codmon.co.jp/pressrelease/12096/ より
保育の現場を取り巻くサービスがこれほど多岐にわたるなか、「どれが自園に必要なICTなのか」を比較サイトだけで判断するのは難しいのが実情です。だからこそ、自園の軸を持って比較することが重要です。次のセクションでは、その判断軸を具体的に解説します。
保育ICTシステムを比較する際の7つの軸
保育ICTを選ぶとき、何を基準に比較すればよいのでしょうか。ここでは、特に重要な7つの軸を解説します。各軸は「乗り換え後に後悔しないための確認項目」としても活用できます。
① 必要な機能が揃っているか・使い続けられるか
登降園管理・連絡帳・帳票管理(指導案・日誌など)・請求管理がひとつのシステムで連携して動くかを確認しましょう。バラバラのシステムを組み合わせると、入力の二度手間や連携ミスが生じやすくなります。
また、導入時点の機能だけでなく、定期的にアップデートされているかも重要です。こども家庭庁の方針や制度改正に対応した機能追加が行われているシステムは、長期的に安心して使い続けられます。
② データ移行のしやすさ
現在のシステムで蓄積している登園データ、園児・保護者情報、帳票データなどが、乗り換え先のシステムに引き継げるかどうかを確認しましょう。
データ移行のサポートが充実している事業者であれば、移行作業の負担が大幅に軽減されます。逆に、「データ移行のサポートは対応していない」という事業者もあるため、事前の確認は必須です。
「今までのデータがどうなるのか不安で乗り換えに踏み出せない」というお声もよく聞きますが、サポート体制が整っている事業者を選ぶことで、この不安の多くは解消できます。
③ セキュリティ
保育施設では子どもや保護者の個人情報を大量に扱うため、セキュリティが担保できているか、も重要です。
確認すべき外部認証として、プライバシーマーク(Pマーク)やISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証取得の有無があります。第三者機関による審査を受けているかどうかは、情報管理の水準を判断する指標になります。
子どもたちや保護者のデータを預ける先として、セキュリティへの取り組みを開示しているかどうかは、必ず確認しておきたいポイントです。
④ サポート体制
「困ったときにすぐ相談できるか」は、運用を続けていくうえで欠かせない要素です。
- 施設側の問い合わせ窓口(電話・メールなど複数の問い合わせ手段の有無)
- 保護者からの問い合わせへの対応窓口があるか
- 導入時の初期設定サポートや研修があるか
特に保護者向けの問い合わせ窓口が用意されているかは見落としがちです。導入当初や入園直後の4月・5月は、アプリ操作に慣れていない保護者から質問が多く寄せられることも。保護者向け窓口がない場合、施設がその対応に追われてしまいます。
⑤ 料金体系
初期費用・月額費用だけでなく、オプション機能の追加費用や、利用人数・施設規模による変動も確認が必要です。
「最初は安く見えたが、必要な機能を追加すると想定外に高くなった」というケースは少なくありません。自園が必要とする機能を洗い出したうえで、実際にかかる費用を試算してから比較しましょう。
また、乗り換えにあたっての違約金や解約条件も、事前に確認しておくと安心です。
⑥ 実績
どれだけ多くの施設に導入されているかは、そのシステムの信頼性を示す指標のひとつです。導入施設数が多ければ、それだけ多様な現場での使用実績があり、機能の改善や不具合対応も積み重ねられています。
あわせて、乗り換え支援の実績が豊富かどうか、そして導入後の継続率が高いかどうかも確認してみましょう。乗り換えをサポートしてきた経験が多い事業者は、移行時の課題やつまずきどころを知っているため、柔軟な対応が期待できます。また継続率の高さは、「実際に使い続けられるシステムかどうか」の証ともいえます。
⑦ 開発方針(開発コンセプトへの共感)
少し見落とされがちですが、そのシステムを開発・運営している会社が、保育の現場をどう見ているかという視点も、長期的な関係を考えると重要です。
- 現場の声を機能改善に反映しているか
- 保育業界の制度変化に継続的に対応しているか
- 保育現場の働き方改革や保育の質向上にどれだけ向き合っているか
長く使い続けるシステムだからこそ、事業者の姿勢や価値観との相性も判断材料にしてみてください。
事前に確認したい比較検討のチェックリスト
ここまで解説してきた7つの軸をもとにしたチェックリストで、実際に乗り換えを検討しているICTや自園で導入しているICTについて確認してみてください。以下のチェックリストで確認できていない項目が多い場合は、要注意です。
比較検討を進める前に、このチェックリストを活用して候補を絞ってみてください。
| カテゴリ | 確認項目 | チェック |
|---|---|---|
| 機能 | 登降園管理・帳票管理・保護者連絡が連携して動くか | □ |
| 機能 | 自動で更新やメンテナンスがされているか | □ |
| セキュリティ | 情報管理リスクへの対策が充実しているか | □ |
| サポート | 困ったときの問い合わせ方法が複数あるか | □ |
| 実績 | すでに1,000施設以上での利用実績があり、機能が実際に現場で使えるものか実証されているか | □ |
さらに詳しいチェックリストは以下からご確認いただけます。あわせてご活用ください。
【無料ダウンロードはこちら】乗り換えガイド
乗り換えまでのよくある流れ
ここからは、「乗り換えたい気持ちはあるが、何から始めればいいかわからない」という方のために、一般的な乗り換えの流れをStep形式で整理します。

Step 1:現状の課題を整理する
まず、「今のシステムの何が不満なのか」「新しいシステムでどんなことを実現したいのか」を言葉にしてみましょう。
このとき、職員へのヒアリングも有効です。「連絡帳の入力がしにくい」「請求の集計に時間がかかる」といった現場の声を集めることで、新しいシステムに求める条件が明確になります。
- ポイント:課題を「使いやすさ」「機能の充実」「コスト削減」「サポート品質」などのカテゴリに分けて整理すると、後の比較がスムーズになります。コドモンでは、この課題整理の段階からご相談いただけます。
Step 2:候補システムを絞り、実際に話を聞く
課題が整理できたら、候補となるシステムを2~3社に絞り、各社に問い合わせます。資料請求だけで判断するのではなく、話を聞きながら、気になる実際の画面も確かめることが大切です。
- ポイント:問い合わせの際は、「今困っている課題を具体的に伝える」「類似規模の園での導入事例を聞く」と、自園に合った提案をもらいやすくなります。
Step 3:見積もりを取得し、費用を試算する
2~3社から見積もりを取得し、初期費用・月額費用・オプション費用を比較します。あわせて、利用できる補助金(自治体や国の補助金制度)の有無も確認しておきましょう。
- ポイント:ICTシステムの導入・乗り換えに対して、自治体独自の補助金が設けられているケースもあります。自治体の担当窓口や各事業者に確認してみるとよいでしょう。
Step 4:契約・申し込み
利用するシステムが決まったら、正式に契約・申し込みを行います。
現在のシステムの解約手続きも、このタイミングで進めます。解約予告期間(多くの場合1-3ヶ月前までに通知が必要)を確認のうえ、スケジュールを逆算しておきましょう。
Step 5:機材の準備・データ移行・初期設定
新しいシステムの利用開始に向けて、必要な機材(タブレットなど)の手配と、既存データの移行を進めます。
データ移行は、事業者のサポートを最大限活用しましょう。コドモンでは、専任のサポート担当が初期設定から運用開始まで伴走します。
- ポイント:あらかじめ、どのデータを引き継ぎ、どのデータを新規入力するか、整理しておくと移行がスムーズです。
Step 6:職員・保護者への周知
新しいシステムの定着には、職員への丁寧な説明と研修が欠かせません。「なぜ乗り換えるのか」「何が変わるのか」を事前に共有しておくことが、スムーズな定着につながります。
- ポイント:全体説明会に加えて、操作が不安な職員への個別フォローの時間を設けることで、導入後のつまずきが減ります。
保護者への周知も早めに進めておきましょう。アプリの登録方法や連絡帳の使い方など、わかりやすい案内を用意しておくことで、乗り換え初期の問い合わせを減らすことができます。
- ポイント:保護者向けの説明資料や窓口がある事業者であれば、周知の準備にかかる手間を減らせます。
▼ コドモンへの乗り換え事例(認定こども園)
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課題:他社のICTシステムを利用していたが、保護者連絡がしづらく業務に無駄が発生していた。また、検温データが園児ごとにしか確認できず、一覧で把握できないため現場の負担が大きかった。
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乗り換えを決めた理由:近隣の園でコドモンを導入している事例を見て、保護者連絡の強化と業務省力化が実現できると確信。年々機能が充実し継続的に進化していることも、長く使い続けられる安心感につながった。
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乗り換え後の変化:検温データが一覧でさっと確認できるようになり、先生の負担を最小限に抑えながら安全管理を強化。600人の園児がいるなかで保護者からの不満はゼロで、コミュニケーションもより深まった。請求業務はボタン一つで一括処理できるようになり大幅に省力化。先生同士で同じ画面を見ながら指導計画を作成するなど情報共有も活発になり、保育の質向上に加え、家での持ち帰り仕事や土日の仕事がほとんどなくなるという大きな変化にもつながっている。
まとめ
保育システムの乗り換えは、「現状への不満」を整理するところから始まります。
この記事でご紹介した7つの比較軸(機能・セキュリティ・サポート・料金・データ移行・実績・開発方針)を手がかりに、自園に本当に合ったシステムを見極めてください。比較サイトの情報を参考にしながらも、最終的な判断は自園の軸を持って行うことで、乗り換えがスムーズに進みやすくなります。
「まずは情報整理から」という方も、ぜひ乗り換えガイドをお役立てください。コドモンでは、乗り換えを検討されている園長・施設長のみなさまに向けて、乗り換えのポイントや移行手順をまとめた資料を無料でご提供しています。
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(※2026年6月時点)
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